金貨金融と呼ばれる、新しい闇金の手口をご存知でしょうか?
闇金の新たな手口の一つとして近年、北海道の札幌を中心に「金貨金融」という新しい手口が広まっています。
2014年には全国で初めて摘発された、新しい手口なので注意してください。
金貨金融とはどんな手口なの?
金貨金融は、簡単に言うと、闇金が法の目をくぐり抜けるために考えた、新しい手口です。
通常の闇金のように、直接利用者に現金を融資するという訳ではありません。
表向きは「金貨の販売」という形で営業を行ないます、貸金業とは名乗りませんが、実際は裏で闇金と繋がっており、実質的に高金利での貸付を行なっています。
実際の金貨金融の手口をわかりやすく説明します。
まず、顧客に時価42000円の金貨を65000円で販売します。
ただし、販売するといっても、販売の時点では、手元に65000円を持っていなくても大丈夫で、ツケのような形で金貨を購入することになります。
金貨を購入した顧客は、金貨を他の金貨ショップへ行き42000円で換金し、9日後を目処に金貨金融側に65000円の金貨の代金の支払いをします。
この時点で、65000円の金貨を42000円で買わされていることになりますから、実質的には23000円の手数料を業者に支払ったことになります。
結果的には、金貨ショップを装った業者から金貨を買い、利用者はその金貨を売ってお金を手にするように見えますが、結果的には、金貨を売った現金以上の返済額を金貨ショップに支払わないといけません。
わかりやすく言うと、金貨金融と言う業者から42000円を借りて、実質的に10日後に65000円を支払うことになります、42000円を借りて、たったの10日間で23000円もの金利を支払うと言うことになります。
見た目は、金貨を販売しただけのように見えるので、金貨金融業者側の言い分は「お金を貸していたわけではなく、金貨を販売しているだけ!」ということになりますが、あまりに法外な金利になっていることもあって、裁判所が事実上の闇金と認めており、実際に逮捕者も出ています。
と言うことから考えても、金貨金融は完全に違法ということになります。
金貨金融の金利
約10日間で、23000円の手数料が必要となると、パーセンテージに直すと約35%です。
10日間で3割の金利のいわゆる「トサン」よりも高額な金利になっています。
札幌で実際に起こった金貨金融詐欺では、31000円の金貨を購入させ、換金額は17500円担っていました、1週間後の差額支払いから計算すると、年利4000%という驚愕の利息になります。
見た目は、金貨を購入すると言う方法で、直接現金を融資するという訳では無いので、闇金という感覚が少ないですが、、結果的にとんでもない高い金利を払わされているという事になってしまいます。
当然ながら、金貨金融の業者への返済が滞ってしまうと、闇金と同じく、執拗で恐ろしい取り立てが行われます。
実際に、2011年6月29日に、金貨金融を営業していた経営者が出資法違反容疑で、全国で初めて逮捕されました。
金貨金融は、比較的新しい闇金の手口なので、今後、広まっていくと予想されます。
万が一引っかかってしまった場合は、闇金問題解決の専門家である弁護士にすぐに相談をするようにしましょう。
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世の中に甘い話というのは存在しません、金貨を購入するので、闇金ではない!と言葉巧みに法外な金利を要求してきます。
札幌で猛威を振るった、新しい闇金の手口「金貨金融」は今後、どんどん広がる予想がされています、絶対に甘い言葉に騙されないように注意してください。